カラーバターは生もの

実験用高速撹拌機

実験用高速撹拌機

少量真空乳化相違

少量真空乳化装置

偏光顕微鏡

偏光顕微鏡による粒子観察

真空乳化装置

本生産用真空乳化装置

  • (*1) 最も一般的に使用されるヘアダイ(医薬部外品・酸化染毛剤)の場合、黒褐色に染まる「ジアミン」と呼ばれる染料があります。ジアミンは無色~白色の結晶ですが、アルカリ性にして過酸化水素と混ぜると分子どうしが結合(重合)し発色(黒色や褐色になる)します。また、過酸化水素はアルカリ性にするとブリーチ効果を発揮するので、ジアミンとの併用で黒髪でも茶色に染めることができます。 代表的なジアミンであるパラフェニレンジアミンは分子量が100程度と小さな分子で、毛髪に浸透しやすく、重合して大きくなり毛髪から出にくくなるので、色の持ちがよいという特徴があります。これに対し、塩基性染料やHC染料は、分子が大きく髪の表面付近にしか染着しないので、持ちがあまりよくありません。 一方で、酸化染毛剤はブリーチ効果があるため髪を傷めやすく感触もよくないという欠点があります。また化粧品の中でも最もアレルギー反応を起こしやすいものとして知られています。カラーを選択する場合、色味、持ち、ヘアダメージ、アレルギーなどを考慮する必要があるのです。
  • (*2) しかし、ビビッドラインの色味、特にブルー系のディープブルーやクリアバイオレットは、黒髪に染めても蛍光を発してとてもきれいです。また赤~ピンク系の色味も、ぱっと見るとわからないのですが、光線の具合によって鮮やかな色味がふっと浮かんでくる場合もあります。これらを使いこなせば、カラーバターのバリエーションが大きく膨らみます。