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龍安寺蹲

2007/01/01
たしかな科学の目。美容を革新するヌースフィット。

 あけましておめでとうございます。昨年も弊社ならびに弊社製品をご愛顧賜り、まことにありがとうございます。 昨年ヌースフィットは「第5回アジアビューティエキスポ」出展を皮切りに、会社設立以来はじめて本格的な営業活動を開始いたしました(とは言っても本格的な営業マンは一人もいないのですが・・・)。 おかげさまで、新規還元剤「スピエラ」を使用した<アクティブアシッドカール>、脳波の感性スペクトル解析を美容にはじめて応用した全品薬用のヘッドスパ<ニーダブル・スパ>には、多くのお客様から反響をいただくことができました。

とくにスピエラは、酸性でもカールがかかり、毛髪をほとんど傷めないという、従来考えられなかった特性を持つことと、ベルベットのような感触が得られることで、美容界の久々の大型素材として注目されています。 ただ残念なのは、スピエラのもつチオグリコール酸とはまた違った特異臭や、カールの出具合を一目見て「使えない」と判断されてしまう技術者の方が意外と多くいらっしゃることです。

ここ数年トリートメントが美容界ではブームとなっていますが、トリートメントせざるを得ない髪にしたのは、私たちがつくったカラーであり、パーマであるのです。いわば、医者が健康な人を病気にして、治療しているようなものです。 私たちはスピエラがそんな悪循環の歯止めに少しでもなればと期待しています。 そして、今私たちがすべきことは、「使いづらい」と仰るお客様に屋上屋を架して説明するのではなく、さらにその良さを引き出すための研究を推し進め、その成果をいち早くご提示することだと思っています。 スピエラにはウェブなどを中心にさまざまな憶測や根拠のないコメントが乱れ飛んでいます。カラーとの相性についても、「ぜんぜん色落ちしない」などという無責任なコメントがウェブだと簡単に広まってしまいます。弊社では、当初よりカラーとの相性を調査しておりますが、パンフレットにはあえて「原色系などの色落ちが多い」という文言をご注意の項目に載せています(損傷毛にはチオグリコール酸よりはるかに色落ちが少ないことが多い)。 こうした私たちのスタンスにご理解をいただき、アクティブアシッドカールをメインのカール剤として活用されているサロン様が昨年後半に急速に増えたことに私たちは驚き、かつ深く感謝しております。

ヌースフィットはまだ少人数の企業です。大手のようにディーラーさんにべったり張り付くような営業はできません。またトップモデルの写真を前面に押し出したパンフレットもありません。 でも私たちは小さな革新(イノベーション:innovation)を続けていくことはできると思っています。 不可能と言われていたスピエラを水溶液化することは、与えられた分子をよく調べることで可能になりました。また、脳波の感性スペクトル解析の利用は、私たちが気軽に使う言葉である「リラクゼーション」とか「気持ちいい」とはどういうことなのか、私たちの商品はお客様に本当の気持ちよさを提供しているのだろうかという、切実な要求から生まれました。  今年もさまざまな分子と出会えることを私たちは期待しています。そして、私たちはその一つひとつの性質をたしかな科学の目で見極め、その可能性を引き出して行きたいと考えています。

平成二十九年 元旦                株式会社ヌースフィット 亀ヶ森 統